嬉しい要望!

デイサービスを利用いただいているAさん(男性)は、数年前に脳内に出血を起こし、今は杖を使ってお元気に生活されています。

昨秋のある日、
Aさんが、「施設長、一つお願いがあるんだけど、聞いてくれる?」と私の背中
越しに声を掛けてきました。

「私に出来ることであれば、何でもどうぞ。」と私。

「保養館に来た時は、廊下を何度も往復して訓練してるんだ。歩く時は保養館の姿見を使って、歩く姿勢を確認してるんだけど、鏡が歪んでいるのか歩く姿がちゃんと見えないんだ。ちゃんと姿の映る鏡を用意してもらえないだろうか?」とAさんが切々とお話されました。

「わかりました。検討します。」とお返事してわかれました。

事務室に帰り、○岡代理とメタボ三男坊と相談しました。
そして、東京に戻った際に私が適当な姿見を求めることになりました。

東京で何件もお店を回りましたが、安全で歪みの少ない姿見は中々見つかりませんでした。
そして、東○ハ○ズで条件に合った姿見を見つけ、購入することが出来ました。

その姿見が保養館の廊下に置かれてからのAさんは、これまで以上に歩行訓練に励んでいらっしゃいます。

あれから、4ヶ月。
今週始めにAさんがいらっしゃった際に、
「施設長、あの姿見のお陰で、歩く姿勢が見違えるようになった。とみんなから言われるんだ。本当にありがとう。もっと頑張って倒れる前のように歩くんだ。」
とおっしゃっていました。

不屈の闘志と周りへの感謝の気持ちを持ったAさんの姿に多くのことを教えられる私たちです。

温泉保養館おおゆBLOG

秋田県鹿角市の医療法人楽山会 温泉保養館おおゆです。2017年4月にgooブログより引っ越しました。どなた様でもお気軽にコメントしてください。

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