重陽の節句(菊の節句)は、五節句のひとつです。
古来より、奇数は縁起の良い数と考えられていて
奇数が連なる日をお祝いしたのが、五節句の始まりです。
中でも一番大きな陽数(9)が重なる日を
陽が重なると書いて『重陽の節句』と定め
不老長寿や繁栄を願う行事をしてきました。
平安時代に中国から伝来したばかりの菊を用いて
厄払いや長寿祈願をしていたともいわれています。
時代とともに民間にも広がり、親しまれるようになりました。
旧暦の9月9日は、今の10月中ごろにあたり、とても菊の美しい季節だったようです。
お祝いとして食べるものがあります。
・食用菊・・・昔から薬効や邪気を払う効果があるとされていました。
・栗ごはん・・・秋の収穫を祝って炊く習慣がありました。
・秋茄子・・・「お九日(くんち)に茄子を食べると中風にならない」と言われています。
※中風(ちゅうふう、地方によって「ちゅうぶ」、「ちゅうぶう」、「ちゅうふ」などと呼ぶところもある)は、現在では脳血管障害の後遺症(偏風)である半身不随、片まひ、言語障害、手足のしびれやまひなどを指す言葉として用いられている。中気、卒中また俗に「よいよい」ともいう。(Wikipediaより引用)
3月3日のひな祭りで飾った雛人形を出して、虫干しし、痛みを防ぐとともに
人の分身として災厄を引き受ける役目もある雛人形を
感謝と祈りを込めて大事に扱い、長持ちさせることで
長寿に通じるとも考えられていました。
重陽の節句は菊が主役なだけに、落ち着きがあり、風情がありますね。
(画像Yahoo!より引用 『菊酒』)
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