レディーR子さんとの会話

「足が痛くて大変なの!」

いつも元気なケアハウスのレディーR子さんが○○カーを押しながらやってきました。以下、私との会話です。

私「どうしたの?」

R子さん「二週間前にお買い物ツアーで100円ショップに行ったのね。そうしたら、欲しかった園芸用品がたくさんあったので、あれたこれや捜し歩いて帰ってきたら、急に足が痛くて三日間も寝てたの。整形を受診したけど痛みが取れなくて。」

R子さん「そして、スタッフやケアマネージャーのU子さんに電動車椅子にしたいので調べて欲しいってお願いしたの。そしたら、Kさんが私の部屋に飛んできて、『だめだよ、R子さん。今、電動車椅子にしたら歩けなくなっちゃうよ。』って真剣な顔で止めてくれたのよ。涙が出るほど嬉しかったわ。だから、もう少し頑張ってみることにしたの。」

私「そうだね。前回の中部沖地震で避難所に来られた高齢者の大半が三日間じっとしていただけで立ったり、歩いたりする機能が衰えていたと報告されているんだよね。」

R子さん「えっ、たった三日で?」

私「そう。特に、足の力は直ぐに萎えるんだよ。痛みがあるということは生きている証拠だよ!」

R子さん「そうね、頑張るわ!」

以上が私とR子さんの会話です。
スタッフが真剣に自分のことを考えていることに感激したR子さん。
確かに私たちは年齢を重ねるに従って体は衰えていきますが、感性は磨かれていくのですね。R子さんの言葉こそ、このような施設で働く者の宝です。

しかし、私が「痛いのは生きている証拠」と言ったことは、その日のうちに施設だけでなく、病院にも広まっていました。

○×長



温泉保養館おおゆBLOG

秋田県鹿角市の医療法人楽山会 温泉保養館おおゆです。2017年4月にgooブログより引っ越しました。どなた様でもお気軽にコメントしてください。

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